エレベーター点検でメンテ技術員はどこを見ているのか
エレベーター点検は、単に「動くかどうか」を見るものではありません。実際の保守点検では、安全装置・駆動装置・乗り心地・摩耗状態などを総合的にチェックしています。
【制御盤(エレベーターの頭脳になる部分)】
エレベーターの運転を制御する装置です。点検では主に次の点を確認します。
主な点検内容:制御基板の異常、リレーの動作、焼け・異臭、エラー履歴、電圧異常
ここは最も重要な部分で、トラブルの原因の多くがここにあります。特に古いエレベーターでは電子基板の劣化を重点的に見ます。
【機械室(巻上機・モーター、ブレーキまわり)】
屋上や最上階にある機械室では、駆動装置をチェックします。
主な点検内容:モーターの異音、巻上機の振動、ブレーキ摩耗、油漏れ、温度異常
ブレーキは特に重要です。
【ワイヤーロープ】
エレベーターを吊っている鋼索です。
主な点検内容:素線切れ、摩耗、伸び、油状態、張力バランス、綱車の条痕などを確認します。
通常は素線切れ数や状態で交換判断をします。
【昇降路(シャフト)】
エレベーターのカゴと吊り合いおもりが上下する縦の昇降路(シャフト)です。
主な点検内容:ガイドレール、リミットスイッチ、近接スイッチ、配線(テールコードなど)、油漏れ、異物の有無などを確認します。
昇降路にゴミ、水が入ると故障原因になります。
特に雨水浸入や壁面・天井面からの湧水があると、その水は昇降路の一番下にあるエレベーターピットに溜まります。機械が水没すれば壊れますし、メインワイヤーやガバナワイヤーに水がかかればワイヤーの上下によりあちこちに水が回って発錆のリスクも出てきます。
【ドア装置】
実はエレベーター故障の多くはドア関係です。
主な点検内容:開閉速度、異音、センサー感知度、レール摩耗、ベルト摩耗・破断など
ドアは1日何十回、何百回動く部品なので摩耗が早いです。また、ドアの敷居にゴミや異物が挟まっているとドアが閉まらない以上に繋がったりします。
昨今「エレベーター遠隔点検」というサービスを目にしたりしますが、電気的な故障には気づくことが出来ても、こうした物質的な故障はメンテ技術員が現場に行かないと気づけないことも多いです。
【エレベーターかご】
利用者が乗る部分も点検します。
主なチェック内容:操作ボタン、非常ボタン、外部通話装置、照明、手すり、床や壁面の状態など
また、着床精度も確認します。床との段差があると転倒事故や車椅子事故につながります。日本のエレベーターは非常に性能が良くて段差が生まれることは少ないです。だからこそ、少しのズレでも事故やクレームになったりします。
【実は重要な「試運転」】
点検の最後に行うのが「走行テスト」です。
主な点検ポイント:加速、減速、停止位置、振動、異音、異臭、ドアの開閉速度など
経験のある技術員は、音と振動で異常を察知します。
エレベーター保守会社および技術員は、「壊れてから直す」のではなく「壊れる前兆を見つける」のが仕事です。
例えば、モーター音の変化やドア速度の微妙な違い、ブレーキの匂いなどから故障を予測します。
技術員が「劣化しています。交換が必要です」という言葉は非常に重さがあります。提案があったときはしっかりと耳を澄ませてください。
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