エレベーター故障! ドア装置が壊れやすい理由
何度も「エレベーターの故障の原因の上位にくるのはドアまわりである」とか「ドア関係は壊れやすい」と書いてきました。これはエレベーター保守管理の現場ではよく言われるのですが、ドア装置が壊れやすいのにはかなり明確な理由と傾向があると思いますか?
経験上でも業界の統計上でも、答えとしては「はい、あります」だと思います。他社のエレベーターメンテ技術者や国内5大メーカーの方とお話をしていても、「ドアに関する修理部品は必ずストックして持っていた方がいい」と言っていました。
おおよそ、エレベータートラブルの約50〜60%がドア関係と言われています。
主な理由をまとめてみると次のようなものが挙げられます。
【圧倒的な稼働回数】
お分かりの通りドアはエレベーターの中で最も動く部品です。昇降しなくても開閉することがありますし、1回の停止でも開閉が一度とは限りません。
つまり機械としては非常に過酷な環境であると言えます。
【構造が想像以上に繊細】
ドア装置はシンプルに見えますが、実際のところでいうとモーター、ベルト、レール、ローラー、スイッチ、センサー、インバータなどによる制御など多くの部品で構成されています。
しかもミリ単位の調整で動いてるため摩耗や位置ズレなどが起きるとすぐ不調になります。
ジャパンクオリティの最大の長所である反面、皮肉にも少しの不具合が故障と位置付けられるのです。
【人が直接触る唯一の機械部分】
エレベーターの機械部分の中で人が直接触るのはドアだけです。そのため手で押す、無理に開ける、荷物をぶつける、子供が遊ぶなど、人為的ストレスが非常に多いです。
中でも特に多いのが「ドアを手で止める」行為です。よくテレビ番組や実際のエレベーターで見ませんか?閉まろうとしているエレベーターのドアを手や足でガンガンと止めているところを。
あの行為は実はエレベーターの機械にとってかなり負担なんですよ。
【ゴミ・砂・ホコリが入りやすい】
ドアを開閉させるレールには砂、ホコリ、小石、髪の毛、木くずなど異物が多く入り込みます。
これが原因で開閉抵抗増加やモーター負荷、センサー誤作動が起きます。
建物内にあるエレベーターより、外側に接していてしかも多くの人が利用するエレベーターの方に故障が多いのはこのためです。
【センサーが非常に敏感】
最近にエレベーターは安全のために挟み込み防止センサーが非常に敏感に設計されています。例えば、赤外線センサー、光電センサー、カーテンセンサーなど、従来は人や物が触れないと反応しなかったセフティスイッチが光を遮るだけで反応するものになってきています。これが汚れや反射光、ホコリで誤作動すると「ドアが閉まらない」トラブルになります。
【現場で多い故障ランキング】
私見ではありますが、感覚的にはドア関係の故障はこんな順番のような気がします。
1位 ドアベルト摩耗
2位 ドアローラー摩耗
3位 センサー故障
4位 ドアレール異物
5位 ドアモーター故障
経験を積んだ技術員は点検の際にエレベーターを動かしながら音を聴いています。「キュルキュル」とか「ガタガタ」という音がしているとドア廻りの不具合の予兆を感じます。これらはメンテで改善することも多いですが、消耗品の劣化の場合も多数あります。特に多いのがベルトとローラーで、使用していると必ず摩耗してくる部品です。
【まとめ】
ドア関係は使用環境が過酷であり、使用者からのストレスも多く受ける機器です。
エレベーターの故障の大半となる機器なだけに、消耗品の交換はもちろんのこと、日々の点検をしている技術員からの報告には注視をし、積極的に状態の確認をしておいた方がいい。
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