エレベーターにおけるブレーキ二重化とは何か?
マンションなど共同住宅のオーナー、自社ビルの社長さまにおきましては、エレベーター利用者の安心・安全を守ることは最優先事項です。
今日は、エレベーターのブレーキ二重化についてお話を致します。
少し専門的な内容にはなりますが、大切な内容なので出来るだけ噛み砕いてご説明したいと思います。
【ブレーキ二重化とは?】
エレベーターにおける「ブレーキ二重化」とは、昇降機(かご)を停止・保持させるためのブレーキ機構を、独立した2系統の構造にすることを指します。
一般的なエレベーターは、巻上機にブレーキがついていますが、万が一そのブレーキの部品(ブレーキパッドや可動部)が故障・破損した場合、かごが止まらなくなったり、予期せず動いたりするリスクがゼロではありません。
このリスクを低減するため、ブレーキを2つ並列に配置し、どちらか片方のブレーキに異常が発生しても、もう片方が正常に作動してかごを安全に停止・保持できるようにした仕組みです。
【なぜ必要なのか】
■「かごの暴走」を物理的に防ぐ
地震や経年劣化によってブレーキの一部が破損した場合でも、もう一つのブレーキが確実に動作するため、かごが急上昇したり、階を突き抜けてしまったりする事故を高い確率で防ぎます。
■安全性に対する法的基準の向上
近年の建築基準法改正や安全指針の見直しにより、特に「かごの昇降距離が長いもの」や「リニューアルのタイミング」において、この二重化の導入が強く推奨されています。
新設のエレベーターについては二重ブレーキの機構設置が義務付けられています。
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