BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. エレベーター保守(メンテナンス)
  4. エレベーター更新と修繕の違いとは?設備を長く安全に使うために

エレベーター更新と修繕の違いとは?設備を長く安全に使うために

設備を長く安全に使うために知っておきたい考え方~更新と修繕の違い

マンションやビルの所有者さまから、「修繕と更新(リニューアル)は何が違うのですか?」という質問をいただくことがあります。
一見するとどちらも「壊れた設備を直すこと」のように思われますが、その目的や効果、費用には大きな違いがあります。

この違いを理解することは、エレベーターを安全に、そして経済的に維持していくために欠かせません。

【修繕とは】
まず「修繕」とは、故障した部品や劣化した部品を交換し、元の性能に戻すことを指します。例えば、ドアローラーの摩耗、ワイヤーロープの交換、ブレーキライニングの交換、ボタンや照明の不具合などは修繕工事に該当します。

人間に例えるなら、虫歯を治療したり、膝が痛くなったので治療を受けたりすることと同じです。悪くなった部分だけを治療し、健康な状態へ戻すことが目的です。

【リニューアルとは】
一方、「更新(リニューアル)」は、エレベーター全体の性能や安全性を現代の基準へ近づけるため、大規模に設備を入れ替える工事です。制御盤や巻上機、操作盤、ドア装置などの主要機器を新しいものへ交換し、必要に応じて内装も一新します。

こちらは人間で例えるなら、悪い部分を治療するだけではなく、生活習慣を見直し、体力や健康そのものを改善するイメージです。

【修繕とリニューアルの時期を判断するポイント】
では、修繕だけを続けていれば問題ないのでしょうか。答えは「必ずしもそうではありません」。エレベーターには多くの電子部品が使われています。設置から20~25年を過ぎると、制御基板やインバーターなどの電子部品は経年劣化が進み、メーカーによる部品供給も終了していきます。
この状態で故障が発生すると、「交換したくても部品がない」という事態が起こります。修理そのものができず、長期間エレベーターが停止してしまうことも珍しくありません。

また、古い設備では、一つの部品を交換しても次は別の部品が故障するという「故障の連鎖」が起こりやすくなります。例えば、今年はドア装置、翌年は制御盤、その翌年は巻上機・モーターというように修繕費が積み重なり、結果として更新工事よりも高額な費用がかかってしまうケースもあります。

更新工事は決して安価ではありません。しかし、その効果は単に「新しくなる」だけではありません。まず、安全性が向上します。最新の安全基準に対応した制御装置や安全機能を備えることで、利用者の安心につながります。次に、故障率が大幅に低下します。主要機器が一新されるため、突発的な停止や修理の回数が減り、入居者からのクレームや不便も少なくなります。さらに、省エネルギー性能が向上するため、消費電力を抑えられる場合があります。建物全体のランニングコスト削減にもつながるでしょう。

そして見落とされがちなのが、建物の資産価値です。
マンションを内覧する人は、エントランスや共用廊下だけでなく、必ずエレベーターを利用します。操作盤が古く、照明が暗く、内装に傷が多いエレベーターでは、建物全体が古く感じられてしまいます。

一方、内装が美しく、操作盤や表示器が新しいエレベーターは、建物全体に清潔感や管理の良さを印象付けます。「築10年若く見えるマンション」と言われる建物は、こうした共用設備への投資を怠っていません。

もちろん、すべてのエレベーターをすぐに更新する必要はありません。設置から15年程度であれば、計画的な修繕を続けることで十分に性能を維持できるケースも多くあります。
しかし、20~25年を超えた頃からは、「修繕を続けるか」「更新を検討するか」という視点を持つことが重要になります。我々のような専門家と相談しながら、故障履歴や部品供給状況、将来の修繕費を踏まえて総合的に判断することが、長期的には最も経済的な選択となります。

エレベーターは建物の資産価値を支える重要な設備です。修繕は現在の性能を維持するための「延命策」、更新は未来の安全性と資産価値を守るための「投資」と考えると、その違いが理解しやすいでしょう。

適切なタイミングで修繕と更新を使い分けることが、建物を長く、安全に、そして価値ある資産として維持していくための最善の方法なのです。

【お話うかがいます】
お客さまの『ご資産の価値を上げること』を一緒に考えます。

ADEKAT Assistsではお客さまの建物に関する資産価値向上を提案させて頂いております。
「どんなことをしたらいいのか?」「どこから手を付けたらいいのか」などお客さまの中の【モヤモヤ】をどうぞわたくしの方へお聞かせください。

阪神間(大阪市~尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、芦屋市、神戸市など)を中心として、エレベーターのリニューアル、メンテナンス・外壁塗装、屋上防水などの建物修繕(一般家庭のリフォーム相談も大歓迎)、2026年法律改訂の行政への特定建築物検査報告などの建物全般に関するお手伝いをしております。
ご不明点があれば、ぜひお気軽に【お問合せフォーム】よりご相談ください。

SNSはコチラから。
Facebook 
Instagram  

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事