建物管理会社とエレベーター保守会社の違いについて
建物管理会社とエレベーター保守会社の業務範囲
意外かと思われるかもしれませんが、建物やマンションオーナーの方が非常によく混同されるポイントです。
例えて言うなら、管理会社は「建物全体を管理する会社」、保守会社は「エレベーターという設備を専門的に維持する会社」です。
一見似ていますが、役割は大きく異なります。
「病院」で例えると分かりやすいかもしれません。
管理会社=かかりつけ医
エレベーター保守会社=心臓外科などの専門医
かかりつけ医は健康状態を幅広く管理しますが、心臓手術までは行いません。
同じように、管理会社は建物全体を管理しますが、エレベーターの専門的な点検や修理は保守会社が担当します。
■管理会社の仕事
管理会社の役割は、建物全体のマネジメントです。
・共用部の清掃
・設備管理(更新、修繕、点検)
・入居者対応
・修繕計画の立案
・管理費の運営
・各業者との調整
いうなれば、「建物の総合プロデューサー」というところかと思います。
エレベーターも管理しますが、実際に点検するわけではありません。
■保守会社の仕事
エレベーター保守会社は、エレベーター専門会社です。
具体的には以下のようなことを担当します。
・月例点検
・給油
・消耗品提案・交換
・故障修理
・閉じ込め対応など緊急対応
・法定検査代行(実施、行政提出)
・リニューアル提案
まさに「エレベーターの主治医」といえます
■両者の実際の関係
一般的には、建物所有者→管理会社→エレベーター保守会社 という流れになります。所有者は管理会社と契約し、管理会社がエレベーター保守会社へ業務を依頼しているケースが多いです。もちろん、所有者が保守会社と直接契約している建物もあります。
■それぞれの責任
エレベーターが止まったとします。
管理会社は、
・状況確認
・保守会社へ連絡
・入居者への案内 を行います。
一方、エレベーター保守会社は、
・原因調査 故障再現など
・修理(調整、部品交換)
・復旧作業 試運転など安全確認 を担当します。
つまり管理会社は「司令塔」でエレベーター保守会社は「現場部隊」といえます。
■建物、マンションオーナーさまが勘違いしやすいこと
「管理会社が大手でしっかりしているから安心」と思われる方がいます。
しかし実際にはエレベーターの品質は、保守会社の技術力に左右される部分が大きいのです。
いくら管理会社が優秀でも、エレベーター保守会社の点検をしっかり確認して情報を得ていなければ、故障や停止は防げません。
逆に、保守会社が丁寧な点検を行っていても、管理会社が修繕提案を所有者に伝えなかったり、予算調整が進まなかったりして必要な修繕が先送りになると、やはり故障や停止に繋がることは防げません。
つまり、両者の連携が重要です。
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