エレベーター故障の前兆:「キーキー」「キュルキュル」という異音がする。
「キーキー」「キュルキュル」という異音がするのも、エレベーター不具合の前兆としてよくあります。
実はエレベーターメンテナンス技術者は、「どんな音がするか」だけでなく
・いつ鳴るのか
・どこから聞こえるのか
・高い音なのか低い音なのか
・毎回鳴るのか
を聞くだけで、ある程度原因を絞り込んでいます。では、「キーキー」「キュルキュル」という高い異音の場合、考えられる原因を挙げてみます。
【ドアローラーのベアリング摩耗】
ドアを吊っているローラーのベアリングが摩耗すると、開閉時に「キーキー」「キュルキュル」という音が出始めます。
前兆:開閉時だけ鳴る、徐々に音が大きくなる、最後だけ鳴る
【ドアベルトの摩耗・滑り】
ゴムベルトが、硬化、摩耗、張力低下すると、滑って「キュルキュル」という音になります。自動車のファンベルトをイメージすると分かりやすいでしょう。
【ドアガイドシューの摩耗】
ドアガイドシューがが摩耗すると、レールと擦れて「キー」という金属音が出ることがあります。
【潤滑不足】
メーカーや機種によっては注油が必要な部分が乾くと、金属同士が擦れ高い音になります。最近の機種は給油する必要がないものもあり、技術者の的確な判断が必要です。
【巻上機軸受(ベアリング)の劣化】
機械室から「キーン」という音が聞こえる場合は、巻上機のベアリングが原因のことがあります。
【ブレーキの擦れ】
ブレーキライニングが躯体に軽く接触すると、運転中に「キーーー」という音になります。こんな場合はブレーキ調整が必要な合図です。
【ロープとシーブの摩擦】
ロープ潤滑不足やシーブ摩耗によってロープが滑り始めると高い音になることがあります。
【モーター軸受の異常】
モーターのベアリングが傷み始めると「キーン」という音が発生する場合があります。この状態のまま長期間放置は危険です。
【冷却ファンの異音】
制御盤のファンが劣化すると「キュルキュル」という音になります。制御盤の中のファンのため、エレベーターメンテナンス技術員でないと気づくことは難しい異音ですが、制御盤内の排熱装置なので見落としてはいけません。
【ドアレールの変形】
ドアのガイドレールが曲がると、レールとローラーが擦れて異音が発生します。台車をぶつけたり、何かを引っ掻けたりした後などに起こることがあります。
【異物の噛み込み】
例えば小石、ネジ、金属片などを挟み込んだ場合、一時的にキーキー鳴ることがあります。もちろん異物を除去すれば、この問題は解消されますし、エレベーターメンテナンス技術員はこの辺りの清掃については非常に気にしています。 異音には様々な種類がありますが、いずれにせよ音が鳴っていることは故障の前兆です。
早急にエレベーター保守会社へご連絡ください。
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